The Kingdom of Insufficientはこの度、ソーシャルネットワークサービスでシェア大手の「facebook」に王国専用ページを設置・公開したことを発表した。昨年11月に王国唯一の領土とも言うべきWEBサイトを設置してから4ヶ月、国王アン・サフィシアンは会見で「これからはこれまで以上のペースで国際社会に自国の存在をアッピールしてゆく」と自信満々に発言。あまりに遅すぎるSNS参入に批判の声があるとの記者団の質問に対し、国王は「近々ようやく選挙活動にインターネットが許可されるという某国よりは一足早いスタートだ」と答え、王国運営の遅滞感を払拭した。
2013.03.20
米国やオーストラリア、ニュージーランドなど11カ国による環太平洋連携協定(TPP)の第15回拡大交渉会合が開催されたことについて、王国は、今後この件に関し特に何もしないという方向性を決定している。
理由としてThe Kingdom of Insufficientが太平洋に面していないこと、国土を有さないために輸出するものがなく、何も売らないうちから関税の自由もへったくれもないことなどを上げ、従来どおりの高踏主義を継続するとした。ただし、TPP側から打診があれば王国側の意見を発信することにやぶさかではないことを示し、国際社会への平和的な参加意欲をアピールした。
2012.12.03
2012年11月29日にパレスチナ政府が国際連合総会において参加資格をオブザーバー組織からオブザーバー国家に格上げされたことについて、The Kingdom of Insufficientは「国際平和の観点からおもんみるに民族自決主義は必要条件。議論の余地はないが、国連が我が国に何の打診もなく多数決を挙行したことについて憤慨している」と、国際連合総会を批難した。
国王アン・サフィシアンは、パレスチナ政府について「先輩国家として何ができるか」を考えたことは認めたが、今後はとくに何もしないことを明らかにした。
2012.12.01
The Kingdom of Insufficientはこのたび、王国の爵位を無料進呈することを明らかにした。国王はこの件について「インターネットの世界に自分の領土ともいうべきWEBサイトを設置できたことはこの上ない喜びだが、利用者にインセンティブがないのはつまらない」と言及。当初は¥1,000,000,000-からの販売を想定していたが、当局の不手際のため、無料ダウンロード制になった。
ただし、爵位認定はサイト上で審査を行い、王国審査をクリアしなくては高等叙勲はない。うまく爵位を手に入れた利用者は、名誉ある叙勲リストに掲載された上、WEBサイト保有者であればリンク登録の栄典が贈られる。詳しくは[爵位認定]を閲覧のこと。
2012.11.25
The Kingdom of Insufficientは王国WEBサイトの必要性を吟味し、領土も国民も持たない国家が国際社会にアピールするにはインターネットを利用するしかないという考えの下、早急にWEBサイトを設置することを決定、思い立ったが吉日と、その日の内に一夜城を決め込んだ。
国王はこの件について「存在をアピールするためにはいかなる手段であれ有効に利用することが絶対であるが、いったい我が国が何をアピールするのか、それがわからない」と言及。中身を伴わない一夜城の内装に、今後さまざまな意見が飛び出しそうだ。
2012.11.20